還暦といえば赤いちゃんちゃんこと大黒頭巾がつきものですが、これにはどういう意味があるのでしょうか。
日本では昔から赤色には魔除けの力があると考えられており、赤ちゃんが誕生したときにも赤色の産着を着せて無事に育つようにと祈る習慣がありました。
還暦は干支が一周し、生誕時に戻ることから『生まれ直す』と考えられており、赤ちゃんの時と同じように赤色を身に着けて災難を逃れ、元気に長生きしてもらいたいとの願いが込められているのです。
現代でも赤い下着は健康長寿に良いとされており、特に申年は『病気が去る』との語呂合わせから縁起が良いとされており、2016年にはマスコミでも大きく取り上げられていたのは記憶に新しいところです。
還暦祝いのカタチは地方によって様々ですが、『還暦といえば赤いちゃんちゃんこ』は全国的な定番なのではないでしょうか。
また、あまり知られていないかも知れませんが、数えの61歳(満60歳)の年は本厄にあたります。(女性の場合は地域の風習によって異なるようです)
さまざまな災難から身を守ってくれる赤色のちゃんちゃんこはきっと厄除けの役割も果たしてくれるのではないでしょうか。